これだけあれば大丈夫!小さく始める「デイキャンプもどき」

自然の中で遊びたい。日常から離れたい。でもキャンプって道具をたくさんそろえるものでしょ?そんなお金ないよ。そろえるまでに気持ちが萎えそう…。

と、二の足を踏んでいる方に向けて、声を大にして言いたい。

「もどき」でいいんだ!!と…

そもそもデイキャンプとは、日帰りで行う野外活動のこと。細かい決まりなんてありません。それでも、「キャンプといえば、なんかいいロゴの入った道具使わないといけないんじゃないの?」「テントにバーベキューコンロに、物がないとキャンプなんて言えないんじゃ…」と及び腰になってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

でもそれは「もどき」だと言えば解決します。テントが無くても、かっこいいランタンが無くても、使ってるのが家の鍋でも、「もどき」だから!

要は自分の中のハードルを取っ払って最低限の内容で挑戦できるようにするのです。

この記事では、最低限これだけあれば楽しめる!なデイキャンプもどきの考え方と装備の例を紹介します。

1.考え方…一番やりたいことだけやる

当然ですが、少ない装備で満足感得る遊びにするためには内容の優先順位を決めることが大切です。

「キャンプ」で調べると色々な道具が出てきますね。見ていると何から集めていいのか分からずに気が遠くなったり、あれこれ買おうとして金欠になったり……。最初の「自然の中で遊びたい」という気持ちを諦めてしまうことになりかねません。

外でのんびりしたい。キャンプっぽいことをしたい。と思った時に、あなたが思い浮かべたのは何ですか?

その思い浮かんだ情景があなたの一番やりたいことです。

例えば、「虫の声を聴きながら読書をする」「煙を気にせず肉を焼く」では、使う道具が違いますよね。

この「一番やりたいこと」に登場するものだけ用意すれば、最低限の道具でやりたいことを達成できます。

2.装備の例

例1)「読書をする」が目的の場合

読書の場合、必要なものは次の4つです。

 ①本(主役)

 ②イスまたはマット(座る場所)

 ③虫除け対策(スプレーや蚊取り線香、森林香など)

 ④タープなど(日差しを遮るもの)

読書で本に没頭するためには居心地の良さを確保することが第一。高い椅子である必要は全くないので、とにかく座る場所を確保しましょう。あとは、虫刺されや日差しが気になって本に没頭できないと意味がないので、虫除け対策>日差し対策の順に用意します。小さく始めてしばらくは最安値のもので十分!

もし追加で食事もとってのんびりするならば、家でおにぎりを作ったりコンビニでちょこっと買っていったり、飲み物もいつもの水筒で持っていきます。あくまでもメインは読書。

例2)「現地で調理」が目的の場合

現地で調理(焼き肉など)する場合、必要なものは次の4つです。

 ①火元

 ②調理器具

 ③虫除け

 ④イスまたはマット(座る場所)

調理をするからには火元が要ります。小さく始めるという意味ではシングルバーナーかポケットストーブ(固形燃料ストーブ)がおすすめです。理由は使い方が簡単であること、比較的安全であること、片付けが圧倒的に楽であることの3つです。ただしシングルバーナーなどガスを使うものを選ぶ場合、安全性のために信頼できるメーカーのものがいいです。5000円以下など、相場からあまりに安いものを選ぶのはおすすめしません。より安さを求めるなら、ポケットストーブ+固形燃料で始めるのが便利ですよ。

あとは読書と同じく、虫刺されが怖くて調理どころではないとなると悲しいので、虫除けもマスト。あとは、やっぱり落ち着いてご飯を食べたいのでイスかマットを持っていけば自然の中でご飯を食べて楽しむことができます。

例3)「星を見る」が目的の場合

簡単な星見をする場合、必要なものは次の3つです。

 ①防寒具

 ②イスまたはマット(座ってもいい場所か確認すること)

 ③虫除け

星を見る場合、真夏の夜を除きほとんどの場合防寒対策が必須です。

町の光が届かない山のほうへ行くでしょうから、標高が高い場合が多いです。日中暑くても、夜風が冷たくてすぐに帰る羽目になった…ということもしばしば。山の気温変化をなめてはいけません。また、星を眺めてゆっくりする場合じっと動かないことがほとんどですので、体温も下がりやすいです。その時期の日中の服装より一段二段暖かい服装で挑みましょう。

足やお尻が痛くならないように、イスかマットがあると時間を忘れて過ごせます。ただ、私有地に踏み入れないこと、公園など公共の場であればイスなどを出して過ごしていい場所か確認することに注意しましょう。

3.<参考>筆者の装備

筆者の場合、「とにかく肉を焼く。部屋につく煙や油を気にせず外で肉を焼いて食べたい。」これがやりたいことでした。

そのため、初めに用意したのは「例2」の調理するための装備です。次に項目ごとに示します。

<道具>

 ①火元 【SOTO レギュレーターストーブFUSION ST-330】

 ②調理器具 【ユニフレーム solo250〔ソロ鉄250〕】

       【割りばし・紙皿】

 ③虫除け 【蚊取り線香】

 ④イスまたはマット(座る場所)【Moon Lence アウトドアチェア】

初回は本当にこれと食材だけで出かけました。テントもない、テーブルもない。油が落ちないように新聞紙を敷く程度で、とにかくご飯を食べるのが最優先。筆者の自宅がIHキッチンのため鉄板を買いましたが、直火対応の小鍋や小型フライパンが家にあるならそれを持って行ってもいいのです。

回を経るごとにミニメスティンやポケットストーブと増えていますが、ミニテーブルやタープも欲しいと思いつつ、無くて何とかなってきたので踏ん切りがつかずにいます…。笑 さすがにそろそろ新聞紙は卒業しようかなと考え中です。

せせり美味しかったです。バドワイザーゼロもおすすめ。

4.まとめ

「キャンプをする」が目的ならギアをそろえてから出かけるのも手だけれど、買いそろえるのを待っていたらせっかくの「やりたい」気持ちが萎んでしまいます。だから、「もどき」でいい。既成の言葉にとらわれず、自分のしたいことに注目すればいいんです。

思い立ったときに実行する。そのためにあれもこれもと欲張らない、というのは、キャンプに限らず物にも限らず、様々な場面で何事にも挑戦できるようになる大事な考え方だと思います。筆者は不器用な完璧主義者なので、この考え方に気が付くのに時間がかかりました。

ろくに準備もせず、あるもので思い立ったときに外でご飯を食べる。

すごく楽しくて、心地よい疲労感に包まれて帰宅できます。

キャンプに興味はあるけど踏ん切りがつかなかった方、何から用意すればいいかわからなかった方へ、少しでもデイキャンプの楽しみ方の参考になれば幸いです。

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